受験の面接では何を聞かれる?よくある質問と回答例、注意すべきことを徹底解説

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中学生や高校生が受験をするときに、学力試験とともに受けることが多いのが「面接試験」です。面接は学力試験と並ぶ重要な選考要素であり、第一印象や自分の思い、アピールポイントなどをしっかりと伝えることができるかどうかが合格のカギを握ります。

本記事では、受験面接を成功させるためのポイントや面接でよく聞かれる質問と回答例、注意すべきポイントなどを詳しく解説していきます。この記事を参考に、受験で自信を持って面接に臨めるようにしましょう。

受験の面接の目的とは?

高校受験や大学受験などでは、学力試験以外に面接が試験として設定されていることがあります。面接は筆記試験では分からない受験生の性格や態度、考え方などを見るために行われることがほとんどです。面接官の質問に対する回答はもちろん、入室から退室までの間の態度や動作、受け答えの仕方なども細かく見られているケースもあるので、そういった対策も怠らないようにしましょう。

面接で見られているポイント

受験時の面接ではどのような部分を見られているのでしょうか。

コミュニケーション能力

面接はコミュニケーション能力を測るための試験でもあります。入学後に学生生活を送っていくときには他者とのコミュニケーションは必要不可欠であり、そういった能力が受験生に備わっているかどうかを見られます。面接官の質問にしっかりと受け答えができるかどうか、質問に対してどう受け答えをするか、難しい質問への対応の仕方など様々な角度から受験生のコミュニケーション能力を見られています。

学力やこれまでの経験

コミュニケーション能力のほかにも、これまで受験生が積んできた経験や学力なども面接では注目されます。志望校で学ぶに足りる能力を有しているか、これまで経験してきたことを入学後も生かすことができるか。そういった部分は面接官にチェックされるポイントとなりますので、しっかりと伝えられるようにしておくとよいでしょう。

人間性や価値観

受験生がどういう感性や価値観を持っているかというのも面接で見られるポイントです。面接官は受験生が入学した後の学校生活のことを考えており、充実した学生生活を送ることができるか、卒業後に活躍する人材として社会に出ていくことができるかなどを面接で見極める必要があります。そういったときに、受験生の人間性や価値観が学校の理念などと合致しているかどうかを見ることもあります。

熱意

面接は受験科目の一環であり、志望校への思いや自分自身のアピールポイントを面接官に伝える場でもあります。どんな思いを持っていて、なぜその学校を志望しているのか。自分の思いや考えをしっかりと面接官に伝えることで、合格への道が見えてくることでしょう。

受験の面接の種類

受験時の面接試験の形式は学校によってさまざまです。基本的には面接官と受験生が1対1となる個人面接を行う学校が多いですが、他にも複数の受験生が同時に質問されるグループ面接、受験生同士がグループに分かれて、あるテーマに沿って話し合うグループディスカッションなどがあります。志望する学校がどういう形式で面接を行うのかをしっかり把握し、対策を練っておくようにしましょう。

受験面接でよく聞かれる質問例

ここからは受験の面接時によく聞かれる質問例を紹介していきます。質問の意図についても説明しますので、事前に質問に対しての回答例を準備して、自分の考えをしっかりと伝えられるようにしておきましょう。

志望動機

高校受験でも大学受験でも、面接試験ではほぼ必ず聞かれるのが志望動機です。上述したように、面接試験とはその人の考えや価値観をしっかりと知るための機会であり、面接官は受験生の志望度を確かめるために志望動機を聞きます。「なぜこの学校を選んだのか」「なぜこの学部・学科を選んだのか」という問いに対する明確な答えを持っておく必要があるでしょう。

志望動機を聞かれた際は、どこの学校にも当てはまる内容を話すのではなく、「この学校じゃないと自分がやりたいことができない。だから私はこの学校を志望します」のような形で具体的に志望動機を伝えるようにしましょう。熱意が伝わることで面接官の心が動くかもしれません。

将来の夢や目標

将来の夢や目標に関する質問も面接ではよく聞かれます。受験生がどんなビジョンを持っていて、それを志望校に入ることでどう叶えていくことができるのか。話の中身や内容などではなく、将来の夢や目標に向かってどのように頑張れるのかという部分が見られています。

例えば将来の夢が弁護士になることで法学部を志望している場合、「私の将来の夢は弁護士になることで、そのために法学部を目指して日々勉強を続けています」などが理想的な回答例となります。将来の夢・目標が、志望校に入ることによってどう影響を与えるかという部分をしっかりつながるようにしておきましょう。

自分の長所と短所

自分の長所と短所を教えてくださいという質問もよく面接官から聞かれることがあります。これは受験生がどういう人間なのかを知るための質問であるのと同時に、受験生が自分自身をどう分析しているかを判断するための質問でもあります。対策としてしっかり自己分析をし、自分がどういう人間でどういう長所と短所を持っているのかを言語ができるようにしておきましょう。

入学後に頑張りたいこと

入学後に頑張りたいことも面接では聞かれることが多い質問です。受験生がどれくらい学校生活を具体的にイメージできているか、やりたいことなどがはっきりしているかを知るための質問であり、積極的に語ると面接官への印象もよくなります。

高校受験であれば部活や勉強、文化祭などについて、大学受験であれば将来の夢や目標に関連することについて話すとよいでしょう。「わかりません」や「特にありません」など消極的に感じるような回答は避けるようにし、なるべく具体的に、多くの事柄について話せるようにしておきましょう。

最近興味を持ったニュースやできごと

最近興味を持ったニュースやできごとなど、時事に関する質問も聞かれることがあります。これは受験生がどんな事柄に興味や関心を持っているか、最近の話題やニュースをチェックできているかを知ることができる質問です。

ニュースやできごとの内容はなんでもよいですが、それについての自分の意見をしっかりと持ち、面接官に伝えられるようにしておきましょう。対策としては日々のニュースにしっかりと目を向け、テレビや新聞、インターネットなどで情報を集める習慣をつけておくとよいでしょう。

受験の面接時に注意すべきこと

ここでは受験の面接時に注意すべきポイントを紹介していきます。面接での受け答えの内容以外にも気をつけるべきポイントはたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください。

身だしなみやマナー

面接では自分がどういう人間かを面接官にしっかりと伝える必要があります。良い印象を与えるためにも、まずは身だしなみを整え、マナーにも気を配って面接へと臨むようにしましょう。身だしなみに関しては、制服やスーツをしっかりと着こなせているか、髪型も整え清潔感のある見た目に仕上がっているかなどを確認しておくとよいでしょう。

話し方や表情を意識する

面接時の受け答えにおいて、話し方や表情を意識することも大切です。面接では緊張から話すスピードが速くなってしまいがちですが、それでは面接官に話の内容や熱意が伝わらない可能性があります。何を話したらよいのかをまずしっかりと考え、落ち着いてゆっくりと話すことを心掛けましょう。また、話すときの表情にも気をつけ、笑顔を意識しながら受け答えをすると好印象です。

面接官の目を見て話す

面接では、面接官の目を見て話すことを心掛けましょう。いくら話す内容が良くても、目が合わないままではコミュニケーションがうまく取れません。面接はコミュニケーション能力を見る機会でもあるので、しっかり相手の目を見て、反応を伺いながら対話するようにしましょう。

等身大の自分を出せるように準備を

本記事では、受験面接を成功させるためのポイントや面接でよく聞かれる質問と回答例、注意すべきポイントなどを詳しく紹介しました。人生の分岐点ともいえる受験での面接だとどうしても緊張してしまいがちですが、大切なのは自分のことを面接官に知ってもらうこと、自分がどんなことを考えているかをしっかりと伝えることです。変に背伸びをせず、ありのままの自分を出すことが面接で成功するポイントであり、それができるように準備を進めていくとよいでしょう。

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