毎年1月から3月にかけて本格化する大学入試。大学受験は人生において大きなステップであり、その後の人生に大きな影響を与える転機になることもあります。そんな受験において、軽視できないのが服装です。服装は直接的に合否に影響するものではありませんが、面接であれば相手への印象に影響を与える要素であり、筆記試験などであれば自身のコンディションを左右する重要な要素となります。
本記事では、受験当日における服装について徹底解説。おすすめのコーディネートやNG例などをシチュエーション別に紹介していくので、受験生やこれから受験を迎える方はぜひ参考にしてみてください。
大学受験で服装が重要な理由
前述したように、大学受験はその後の人生に大きな影響を与える可能性があるイベントです。志望校に合格するために、試験本番でしっかりと実力を出し切ることができるかどうかが非常に重要になります。試験本番で普段通りの実力を発揮するためには、服装も軽視することはできません。
例えば、試験中に暑さや寒さを感じて集中できないような状態では、本来合格をつかむことができた場合でも不合格になってしまうケースもあるかもしれません。自分自身が最高のコンディションで試験に臨めるようにするために、服装は適切なものを選ぶようにしましょう。
【場面別】大学受験時の服装選びのポイント
ここではシチュエーション別に大学受験時の服装選びのポイントについて紹介していきます。受験時の服装において注意が必要なのは、自らが受験生であり、選ばれる立場であるということを理解しておくことです。場合によって適切な服装は異なるので、TPOに応じて服装を選ぶことが重要です。シチュエーションごとに分けて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
筆記試験・学科試験
筆記試験や学科試験の際は、基本的には私服で問題ありません。派手な服装がNGというわけではありませんが、基本的には無地などのシンプルなデザインの服装を選ぶ方がよいでしょう。靴や靴下も同様に、シンプルなアイテムを選ぶようにしましょう。靴に関してはスニーカーなどは問題ないですが、サンダルやヒールなどは避けたほうが良いでしょう。
面接試験・口頭試験
面接試験や口頭試験など、試験官とのコミュニケーションが発生する場面では、服装や身だしなみなどが評価の対象に貼ります。悪い印象を与えないためにも、フォーマルな服装を選ぶようにしましょう。高校生で制服がある学校に通っている場合は、制服で試験を受けることが望ましいでしょう。すでに高校を卒業している方や制服がない学校に通っている生徒については、男性の場合はオーソドックスなスーツ、女性の場合はスーツやスラックス、ひざ丈ほどのスカートなどを着用するとよいでしょう。
面接などの場合は、服装だけではなく髪型や身だしなみについても気を付けることが重要です。髪型に関しては、男性の場合は自然な形でスタイリングなどをし、できれば美容室や理髪店で散髪をしておくとよいでしょう。前髪が長すぎると顔がよく見えず、表情も暗く見られてしまう可能性があるので、しっかりと顔が見えるように整えておきましょう。女性の場合も男性と同様、髪が長すぎる場合には前髪を上げたり、髪を結んだりして表情が暗くならないように心がけましょう。メイクは派手にしすぎないように、ナチュラルに仕上げるのがよいでしょう。ネイルやアクセサリーの着用やできる限り避けるようにしましょう。
出願書類の写真
受験の出願書類には顔写真を添付して提出するケースが多いです。大学によっては出願時に使用している顔写真がそのまま学生証の写真として使用されることもあるため、フォーマルな服装や適切な身だしなみで写真を撮り、それを使用するようにしましょう。基本的には制服やスーツなど、面接を受ける際に着用するのと同じ服装で写真を撮るようにしましょう。写真撮影時は写真店でプロに撮影してもらうか、証明写真機などを利用して写真を撮るようにしましょう。個人のスマートフォンなどでの撮影はできるだけ避けるようにし、良い印象を与えられるような1枚を選びましょう。
受験時におすすめの服装例
ここでは受験当日におすすめの服装を男女別に紹介していきます。基本的には冬から春先の寒い時期にかけておこなわれる入試試験に向けてのコーディネートなので、受験を控えている方はぜひ参考にしてみてください。
男性向けの服装例
筆記試験の場合は、基本的には受験当日も私服で問題ありません。前述したように、受験における筆記試験は基本的には寒い時期に行われることがほとんどです。会場によっては寒かったり、逆に暖房が効きすぎていて暑く感じたりすることもあります。そういった場合でも臨機応変に対応できるように、着脱可能なアイテムを用意しておくとよいでしょう。例えば無地の長袖Tシャツやセーターにチノパン、着脱可能なカーディガンや薄手のジャケットなどを用意しておけば万全です。
面接試験の場合は、制服がある場合は制服を着用し、なければ黒や紺のスーツに白いワイシャツ、シンプルな色や柄のネクタイなどを選ぶとよいでしょう。靴もスーツに合わせるなら暗めの色の革靴、制服に合わせるなら革靴かシンプルなデザインのスニーカーなどがよいでしょう。
女性向けの服装例
女性も男性同様、着脱可能なアイテムを用意しておくのがおすすめです。筆記試験の場合は普段着ている私服にカーディガンなどを準備しておくようにしましょう。歩きやすいように靴はヒールのないものを選ぶとよいでしょう。ひざ掛けなども準備しておくとよいですが、使用可能かどうかは事前に試験官などに確認しておく必要があります。
面接試験の場合は、制服や暗い色のスーツ、スラックス、ひざ丈のスカートなどが適切です。スカートなどを着用する場合は寒さに備えてストッキングを履くのもよいでしょう。ネイルやアクセサリーはできる限り着用を避けるようにしましょう。
受験時に避けるべきNGな服装例
万全のコンディションを維持したり、不要なトラブルを避けたりするために受験当日に避けたほうが良い服装も存在します。
外国語やロゴ、難読漢字などが書かれた服
英語や中国語、難読漢字などは筆記試験の問題や回答に登場する可能性があるため、それらが印刷されているようなデザインの服は着用することができません。最悪の場合は不正行為などとみなされ、失格にもなりかねないので注意するようにしましょう。
肌の露出が多い服装
肌の露出が多いような服装も受験時は避けるようにしましょう。会場によっては寒いことがあり、肌の露出が多すぎると自分自身のコンディションに影響しかねません。体温調節がしっかりと取れる服装を心掛けましょう。
着心地が悪い服装
受験本番はいかにいつも通りの力が発揮できるかどうかが合否の分かれ目になります。服装によっては硬くて動きづらい素材のものや、重くて長時間着ていると疲れてしまうような服もあるでしょう。そういったことから集中力が低下して本来の能力が発揮できなくなってしまうのは本末転倒です。受験当日には着心地が良く、リラックスして試験に臨めるような服装を選ぶようにしましょう。
受験時の服装は場面に応じて適切なものを選ぶことが大切
本記事では、受験当日における適切な服装について紹介しました。大学受験時の服装は、試験の種類や季節などに応じて適切なものを選ぶことが重要になります。面接試験であれば、面接時の印象が良くなるように制服やスーツをきっちりと着こなし、髪型や表情など見た目も意識することが大切でしょう。筆記試験の場合は、今まで積み重ねてきた勉強の成果がしっかりと出せるように、本来の能力を十分に発揮できるようなリラックスできる服装を選ぶとよいでしょう。また、1月2月など寒い時期に行われる試験であれば、着脱可能な服を用意しておき、その日の気温や天気、体調によって臨機応変に服装を変えられるようにしておきましょう。
大学受験はその後の人生を左右する可能性があるような大きなイベントです。そんな大学受験に向けて、服装からしっかりと準備を整えておくことで不安要素がなくなり、試験本番に集中して臨むことができます。それが自信につながり、さらには志望校への合格にもつながっていくのです。服装選びを万全にして、ぜひ大学受験で成功をつかんでください。
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