【合格者に聞く】東大受験生の平均勉強時間は4000 時間?合格に必要な勉強方法を紹介

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「赤門」で有名な東京大学は、受験生であれば誰もが知っている大学でしょう。日本最高学府の国立大学であり、国公立大学の人気ランキングなどでも常に上位にランクインしています。大手大学情報サイトのマナビジョンによると、東京大学の偏差値は78~84となっており、日本でもトップレベルに入るのが難しい大学です。

毎年の入学者は3,000人程度と狭き門であり、受験生にとってはあこがれの対象ともいえる東大。今回はそんな日本最難関の名門校・東京大学に入るための勉強方法や勉強時間などを紹介します。実際に東大に合格した過去の受験生がどんな勉強をし、どれだけの時間を費やしていたのか。これから東大受験を目指す方にとってもためになると思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

東大の受験科目

まずは東大に受験するために必要な科目について確認しておきましょう。東大を受験するためには大学入学共通テストの受験と第2次学力試験の受験の両方が必要となります。文系の学部の場合は5教科8科目もしくは6教科8科目が必要になり、理系の学部の場合は5教科7科目の受験が必要になります。

2025年度の大学入学共通テストの出題教科・科目は以下の表の通りです。

令和7(2025)年度東京大学入学者募集要項より参照

2025年度の第2次学力試験の試験科目は以下の表の通りです。

文系各類

令和7(2025)年度東京大学入学者募集要項より参照

理系各類

令和7(2025)年度東京大学入学者募集要項より参照

東大の倍率

日本最難関である東大ですが、入学するための倍率もかなり高いです。東京大学「入学者数・志願者数」のデータによると、令和6(2024)年度の東大の募集人員は3,060人でした。それに対し、志願者数は9,688人、受験者数は8,571人、合格者数は3,084人となっています。

志願倍率(志願者数÷募集人員)は3.17倍実質倍率(受験者数÷合格者数)は2.78倍となり、非常に狭き門であることが分かります。

東大合格者の勉強時間

東大の受験科目や倍率など基礎情報が分かったところで、実際に東大に合格した東大生たちのデータを見ていきましょう。東大生が受験勉強期間をどのように過ごしていたのか。高校や塾での勉強時間以外で、東大生がどのくらい勉強していたのかを調査してみました。

高校1年生時の勉強時間

平日:2.5時間/日

休日:3.7時間/日

東大生が高校1年生の時にどれくらい勉強していたかを調査すると、平日で1日平均2.5時間、休日で1日平均3.7時間勉強しているという結果が出ました。平日は受験生の多くが塾にも通っていることから、高校と塾以外で勉強する時間は通学時間も含めて2.5時間となっています。高校1年生だと部活に入っている人も多く、休日は部活や遊ぶ時間を取りつつ、平均で約3.7時間としっかり勉強もしているという結果が出ました。年間の休日数は120日程度なので、1年間の勉強時間に換算すると、およそ1,057時間勉強していることになります。

高校2年生時の勉強時間

平日:3.0時間/日

休日:4.2時間/日

高校2年生時の勉強時間は平日で1日平均3.0時間、休日で1日平均4.2時間とそれぞれ高校1年生時より平均0.5時間ほど伸びていることが分かりました。0.5時間と聞くと少ないように感じますが、1か月でおよそ15時間、1年だとおよそ180時間になります。1年間の勉強時間に換算すると、東大生の高校2年生時の勉強時間はおよそ1,239時間となります。

高校3年生時の勉強時間

平日:5.5時間/日

休日:7.5時間/日

東大合格者の高校3年生時の平均勉強時間は平日で1日平均5.5時間、休日で1日平均7.5時間という結果が出ました。高校3年生になると部活をやっていた人も引退し、多くの時間を勉強次費やすことができるようになります。特に受験勉強が佳境に入る秋以降には平均勉強時間がぐっと伸びていく傾向にあるようです。高校3年生の4月から受験本番までの期間をおよそ300日とすると、平均勉強時間はおよそ1,850時間となります。また、大学入学共通テストの直前などでは平均10時間以上の勉強をしていた人も多いようです。最後にブーストをかけられるよう、体力と集中力もカギとなります。

高校3年間での勉強時間

高校生活3年間での勉強時間を見てみると、1年生時は1,057時間2年生時は1,239時間3年生時は1,850時間3年間の総勉強時間は4,146時間となりました。勉強時間の長さがすべてではありませんが、「過去の東大合格者はこれくらい勉強しているんだ」という目安の1つとして考えておくとよいでしょう。

東大受験生の1日のスケジュール

東大を受験したある受験生の1日のスケジュールを紹介します。あくまで一例となりますので、これから受験を迎える方は参考にしてみてください。

登校日の1日のスケジュール例

登校日の1日のスケジュールは以下の流れになっています。

6:00:起床

6:00-6:30:朝食

6:30-7:00:登校準備

7:00-7:30:勉強

7:30-8:00:通学

8:00-16:00:学校

16:00-16:30:帰宅

16:30-18:30:勉強

18:30-19:30:夕食、自由時間

19:30-21:30:勉強

21:30-22:30:お風呂、自由時間

22:30-23:30:勉強

23:30:就寝

合計勉強時間:5.5時間

朝起きてから学校に行くまでにも30分間勉強、学校から帰ってきてからも5時間勉強と、ほとんどの時間を勉強に充てていますね。寝るのは23:30と早めではありますが、その分起きるのも6:00と早いです。早起きをして、一日を効率よく過ごすことができているのが分かるスケジュールです。

休日の1日のスケジュール例

休日の1日のスケジュールは以下の流れになっています。

7:30:起床

7:30-8:00:朝食

8:00-9:30:勉強

9:30-10:00:休憩

10:00-11:30:勉強

11:30-12:30:昼食、自由時間

12:30-14:00:勉強

14:00-15:00:休憩、おやつ

15:00-16:30:勉強

16:30-17:00:休憩

17:00-19:00:勉強

19:00-20:00:夕食、休憩

20:00-21:00:勉強

21:00-22:00:お風呂、自由時間

22:00-23:00:勉強

23:00-23:30:自由時間

23:30:就寝

合計勉強時間:10時間

登校日と同じく寝るのは23:30と早めではありますが、休日ということもあり7:30までたっぷりと8時間睡眠をとっているのが特徴的です。しっかりと睡眠を取ることは脳にとっても好影響を与えるといわれており、睡眠時間が短いと脳の働きが低下する恐れもあります。しっかりと睡眠時間を確保したうえで、メリハリを持って合計10時間勉強するスケジュールをつくれているのは素晴らしいといえるでしょう。

東大生に聞く!合格するためのアドバイス

ここからは実際に東大を受験して、合格をつかみ取った人たちの体験談を紹介していきます。東大を目指している方はぜひ先輩たちのアドバイスを参考にしてみてください。

東京大学理科一類合格(Yさん)

自分の勉強へのモチベーションの維持と学力向上につながったのは、共に塾に通う仲間や同じ大学を目指すライバルの存在でした。仲間やライバルたちがコツコツ勉強していて今にも自分との学力の差を広げようとしている、と考えると自分も勉強しようと思えました。他にも校舎で会った際に、軽く話をしたことで受験勉強のストレスを緩和できました。

東京大学理科一類合格(Fさん)

僕は東大合格という夢をかなえるため、中学2年の時に塾に入りました。そこで先生方に熱血指導をしていただいた結果、成績がメキメキと向上し、最終的には東大合格をつかみ取ることができました。東京大学に入学してまず感じたのは、周りの環境のすごさです。教授の皆さんがすごい人ばかりなのはもちろん、優秀な学生もたくさんいます。毎日刺激がいっぱいです!後輩の皆さんも受験に対して不安に思うことがあるかもしれません。そんなときは必ず学校や塾の先生がサポートしてくれます。不安に思うことはしっかりと相談をし、受験に対して自信を持って臨めるようにしていってください。

東京大学理科二類合格(Oさん)

私の将来の夢は獣医師になることです。当面の目標は進学振分けで農学部へ進むことなので、現在は日々の講義や課題に一生懸命取り組み、獣医学を学べる日を楽しみにしながら大学に通っています。講義以外でも、興味のあるサークル活動の体験やゼミでの遠方への外出、関心の高い研究を行う教授の実験室の見学と、充実した生活を送っています。私が東大に合格できた一番の理由は、早いうちに勉強の習慣を身につけたことです。塾では集中して勉強できる環境が整っています。学校行事や放送部の活動で忙しい時期も、学校が終わったら塾で勉強し帰宅するというルーティンを受験生になる前から習得できました。その結果、高3になってからも受験勉強がそれほど苦ではありませんでした。この学習の習慣化が、東大に現役合格できた一番の理由だと思います。

東京大学文科一類合格(Tさん)

私は部活もやっていたので、勉強と両立するためにとにかく勉強時間を確保することを意識していました。野球部の練習が終わった後、すぐ塾の校舎に足を運び、閉館時間まで勉強していました。高2までの期間で基礎固めをしっかりできたからこそ、高3になって部活を引退した後に、一気に受験対策に移れたと思います。後輩のみなさんに伝えたいことは、「諦めるな」の一言に尽きます。私は共通テストでうまくいきませんでしたが、諦めなかったので合格することができました。みなさんもできない理由を探すより行動で夢をかなえてほしいです。

東京大学文科二類合格(Iさん)

長時間に及ぶ勉強の中では「モチベーションの持続」が最も大切です。どうしてもやる気が出ないときには1日勉強から離れてみて、また次の日から机に向かうようにしました。また、大学入学共通テスト前は解答時間が限られていて厳しいため、わからない問題は後回しにして解く練習を心がけました。そのおかげで入試本番は緊張することなく実力を出し切ることができて良かったです。合格発表のときはもちろん嬉しい気持ちもありましたが、ここまで頑張ってきた努力が報われたことへの安心感を強く感じました。

東京大学文科三類合格(Iさん)

受験を振り返って思うことは、受験期にかかわってくれた友人や先生方の存在がいかに大きかったかということです。悩みや分からないことなどを友人や先生方に相談すると、いつもポジティブな発言で対応してくれました。受験は「孤独な戦い」だと言われていて、ネガティブな思考に陥ることも多かったので、そういったサポートは本当にありがたかったです。学習環境を提供してくれた学校や塾、自分を支えてくれた先生や友人、親のことを考えると「集団の戦い」でもあると感じました。

出典:https://www.sanaru-net.com/contents/crosstalk2023/highschool/

出典:https://www.sanaru-net.com/result/voice2024/high-school/

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今回は東京大学に入るための勉強方法や勉強時間、実際に東大に合格した過去の受験生がどんな勉強をし、どれだけの時間を費やしていたのかなどを紹介していきました。東大に入学することは日本でも最難関のことであり、それを達成するためには長期間の準備が必要になります

「東大を受験したい」、「東大に入学したい」と考えている方は今回ご紹介した東大生の1日のスケジュールや勉強時間、体験談などを参考にして、自分なりのプランを立ててみるとよいでしょう。先輩たちのアドバイスの中にもあったように、大切なのは諦めずに最後まで信じ続け、努力を続けていくことです。受験は長期戦なので、最後までモチベーションを保ちながら勉強を続けられる環境を整えていきましょう。

さなるグループは東大をはじめとした名門大学合格者を数多く輩出している進学塾です。現役合格を強力にサポートするための受験対策やカウンセリングなど充実のプログラムが揃っています。受験生のみなさん一人ひとりに寄り添った対策を立てていきますので、安心してお問い合わせください。