【2024年最新】大宮高校の入試で合格点を取るには? 内申点の比率はどれくらい?

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埼玉県立大宮高校は、浦和高校&浦和第一女子高校とともに“県立御三家”と称される名門校です。進学実績が優れており、多くの受験生たちの憧れの的になっていますが、どうやって合格を勝ち取ればよいのでしょうか? 今回は大宮高校の入試問題や、内申点(調査書)の仕組みなどをご紹介します。

大宮高校の入試問題は? 内申点には何が加点される? 逆転合格も可能?

埼玉県の公立高校入試では、英語・数学・国語・理科・社会の5教科で学力検査が行われます。このうち英語と数学には基礎的な「学力検査問題」と、より発展的な「学校選択問題」の2種類が存在しますが、どちらを採用するかは学校ごとにゆだねられており、受験生に選ぶ権利はありません。大宮高校の入試で解かなければならないのは、ズバリ後者の学校選択問題です。

学校選択問題は①学力検査問題と共通の問題、②学力検査問題の難易度を高めた準共通問題、③独自のハイレベルな問題から構成されます。そのほとんどは②と③の問題です。2023年度入試で学校選択問題を採用したのは、大宮高校を含め22校。他にも浦和高校や浦和第一女子高校、市立浦和高校など、いわゆる難関校の入試では、学校選択問題は避けて通れないと考えてよいでしょう。

そして入試では当日の学力検査の得点に加え、学校の内申点も選抜の資料になります。学力検査は一度きりですが、選抜は一次と二次に分かれており(高校によっては三次まで)、高校ごとに異なる基準で合格者を決定するのです。

では、大宮高校の場合はどのような基準になっているのでしょうか? 普通科と理数科それぞれ、2023年度入試の例を見てみましょう。

大宮高校
(普通科)
基礎点 一次選抜 二次選抜
換算点 割合 換算点 割合
学力検査(5教科) 500点 500点 60% 500点 70%
内申点
(調査書)
合計 360点 334点 40% 215点 30%
内訳 学習の記録の得点 180点 167点 20% 108点 15%
特別活動等の記録の得点 90点 84点 10% 54点 8%
その他の項目の得点 90点 84点 10% 54点 8%
合格点数   834点 100% 715点 100%

 

大宮高校
(理数科)
基礎点 一次選抜 二次選抜
換算点 割合 換算点 割合
学力検査(5教科) 700点 700点 60% 700点 70%
内申点
(調査書)
合計 360点 467点 40% 300点 30%
内訳 学習の記録の得点 180点 234点 20% 150点 15%
特別活動等の記録の得点 90点 117点 10% 75点 8%
その他の項目の得点 90点 117点 10% 54点 8%
合格点数   1167点 100% 1000点 100%

 

一次選抜では募集定員のうち60%が、二次選抜では40%が合格し、入学許可候補者になることができます(合格発表の際は一次も二次も区別されず、同時に発表)。学力検査の基礎点は普通科が500点満点なのに対し、理数科は700点満点と高いですが、これは理数科のみ、数学・理科の2科目で傾斜配点(各200点満点)が実施されるためです。

さて、学力検査と内申点の比率は一次選抜が6:4、二次選抜が7:3になっていますね。県立御三家はどこも同じ比率で、学力検査の結果を重視する傾向にあります。

とはいえもちろん、内申点も高いに越したことはありません。もし学力検査で思うような得点が取れなかったとしても、内申点でカバーできる可能性が残されているからです。

大宮高校の入試における内申点の扱いをより細かく紹介しますと、「学習の記録の得点」(1年:2年:3年)は1:1:2という比率。1・2年の成績がよくても悪くても、入試に最も影響するのは3年の成績なので、中学生の皆さんは最後まで気を抜かないようにしましょう。

次に「特別活動等の記録の得点」について。こちらは学級活動・生徒会活動・部活動への参加を評価されます。生徒会長を務めたり、部活動で全国・関東・県大会に出場・出展していたりするとさらに加点されるのですが、何の実績が何点になるのか、具体的には明かされていません

最後に「その他の項目の得点」について。こちらは総合的な学習の時間での取り組みのほか、資格の取得状況(英検・数検2級以上、漢検準1級以上)を評価されますが、得点化の詳しい仕組みが公表されていないのは「特別活動等の記録の得点」と一緒です。

引用元:埼玉県立大宮高等学校公式サイト「入学者選抜基準」(※2023年度)

大宮高校の合格ラインを超えるための対策! 不合格との明暗を分けるのは?

先述したように大宮高校の入試では、英語と数学の2科目で学校選択問題を解くことになり、これをいかに攻略できるかが合否を分けるといえます。少しだけ実践的なアドバイスをお伝えしましょう。

まず英語は大問1がリスニング(試験開始直後に実施)、大問2が会話文の読解、大問3が長文読解、大問4が英作文です。英語に限らず、試験では時間配分が重要。大問1から順に解いていってもいいのですが、英作文は時間切れで何も書けなければ当然0点になってしまいます。リスニングが終わり次第、すぐに手をつけるのもアリですね。

また、埼玉県の公立高校入試の長文読解は例年、決して簡単ではありません。学校選択問題はなおさらですので、なるべくじっくり取り組みたいものです。そう考えると、会話文の読解は15分程度で処理してしまい、残りの時間を長文読解に費やすのが理想。英文のレベル自体はそれほど高くないため、問題の形式に慣れておくよう心がけてください。

続いて数学ですが、大問1は基礎的な計算・知識の独立小問です。学力検査問題に比べ、学校選択問題のほうが問題数も配点も少ないものの、ここで取りこぼしてしまうと全体で見たときに大きな差がつく恐れがあります。

とりわけ計算問題は、大宮高校を目指すレベルの受験生であれば解き方がわからないということはなく、間違えるとしたらケアレスミスやちょっとした油断が原因になるでしょう。無駄なく最短経路で解くことも大切ですが、普段の勉強ではあえてさまざまな計算の仕方を試し、自分がどのようなところでつまずきやすいかを分析してみるのもオススメです。

大宮高校の偏差値や埼玉県公立高校入試の倍率は? 浦和高校に比べると?

大宮高校の偏差値は、普通科・理数科ともに70以上です。進学実績面でライバルといえる浦和高校や浦和第一女子高校も偏差値70以上ですので、さすがは県立御三家ですね。

一方、2023年度入試倍率(※)は大宮高校の普通科が1.39倍、理数科が2.20倍、浦和高校が1.43倍、浦和第一女子高校が1.30倍という結果となりました。浦和高校も浦和第一女子高校も男女別学ですから、「公立の進学校で、なおかつ共学校に行きたい」という受験生たちに、大宮高校は人気なのかもしれません。

特に、募集人員わずか40人の大宮高校の理数科は、埼玉県公立高校入試における最難関だといえるでしょう。また、理数科を受験する場合は、普通科を第2志望として出願することができます。つまり普通科の実質倍率は、公表されている数値よりも高いと考えられますので、ご参考までに覚えておいてください。

※データ出典:埼玉県公式サイト「令和5年度埼玉県公立高等学校入学許可候補者数(令和5年3月3日掲載)」

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