受験勉強に疲れたらどうすればいい?リフレッシュ術やストレスを溜めない方法を紹介

受験勉強に疲れたらどうすればいい?リフレッシュ術やストレスを溜めない方法を紹介のアイキャッチ画像

志望校への合格を目指して、日々長時間の勉強に励む受験生。毎日の勉強に加え、「合格しなければ」というプレッシャーや周りからの期待などもあり、心身ともに疲れてしまうのが受験期間です。疲弊した状態で日々の勉強を続けていても、集中力が持たず、思うような成績につながらないということになりかねません。ストレスフルな受験期間を耐え抜き、目標を達成するためには疲労とうまく付き合っていく必要があります

今回はそんな疲れやすい受験生のために、疲れが起こる原因やその対処法などをご紹介します。すぐに実践できるリフレッシュ術やストレスを溜めない方法なども解説していきますので、日々の受験勉強につかれてしまった人ややる気が起きない人はぜひ参考にしてみてください。

受験勉強はなぜ疲れる?

受験はよくマラソンに例えられます。ゴールが決まっており、そこを目指してがむしゃらに努力を続けていく。マラソンでいうところの「ゴールした時のタイム=志望校の合格点」です。目標を達成するために、人によっては数か月から数年間に及ぶ受験勉強に励みます。

「合格点」という基準が決まっているため、何としてもそこをクリアしなければならないというプレッシャーもあります。そういった環境下で日々長時間勉強を続けていくため、どうしても受験生は疲れやすくなってしまうのです。

そして、勉強という作業は体力を消耗するものでもあります。走ったり歩いたりという身体的な作業だけではなく、考えるという作業も体力を使うのです。長時間運動すれば体が悲鳴を上げるように、長時間勉強をすれば脳や心も疲弊していきます。そういったことをしっかりと理解して、適切な休息を取りながら受験勉強へと臨むようにしましょう。

受験生 疲れた

疲れの種類

前述したように、受験期間は受験生にとって非常に疲れやすい環境となります。どんな疲労のパターンがあるのかを見ていきましょう。

身体的な疲れ

毎日長時間の勉強を続けていると、体にも大きな負担がかかります。座りっぱなしの時間が長いと血流が悪くなったり、肩や腰がこったりと影響が出てきます。また、長時間小さな文字を見続けていたりすると目のかすみや疲れなどにもつながります。身体的な疲れがひどくなっていくと、勉強にも集中できず、悪循環へと陥っていく可能性があります。

精神的な疲れ

受験勉強によって生じるのは身体的な疲れだけではありません。受験期間の間は常に不安やプレッシャーなどを心に抱えながら日々を過ごしていくことになるため、精神的な疲れも大きな問題になります。勉強をしていない時間であったとしても心が休まらなかったり、模試などの結果で自分よりも友達の方がよかったりすると、焦燥感に駆られることもあるでしょう。

脳の疲れ

受験勉強は脳の疲れにも大きな影響を及ばします。人間は1時間勉強するとおよそ100キロカロリーを消費するといわれており、これは運動に換算すると50分間のウォーキングと同等のカロリー消費量となります。1日に数時間勉強する受験期間には脳にも大きな負担がかかるのです。しっかりと脳の疲れもケアしていかないと、脳の疲れが蓄積し、本来のパフォーマンスを発揮できなくなるので気を付けましょう。

疲れた時に起こる症状

実際に身体的な疲れや精神的な疲れ、脳の疲れなどが出るとどのような症状がおこるのでしょうか。それぞれの例を見ていきましょう。

やる気が起きない、だるい

疲れた時にまず起こる症状として、「やる気が起きない」ということが挙げられます。勉強机に向かうも、なぜかだるさがあったり、やる気が起きない。そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。やる気が起きないと「サボっている場合ではない」と自己嫌悪に陥ってしまいがちですが、疲れているときに無理は禁物です。しっかりと疲れていることを認識し、休息をとるようにしましょう。

集中力が持たない

集中力を保つことができないのも疲れた時に起こる症状の1つです。勉強をしていても、なぜか数分で集中力が切れてしまったり、頭がぼーっとして内容が理解できなくなってしまうことがあります。これは脳が休息を求めている合図ですので、しっかりと休むようにしましょう。

イライラしたり、ネガティブ思考になる

疲れが出てくると、精神的に不安定になることがあります。うまく集中できなかったり、勉強がはかどらないことからイライラしたり、不安に駆られたりします。精神的に疲れている状態だとネガティブ思考にも陥ってしまいがちなので、しっかりと心も休め、リラックスすることが必要になります。

食欲がわかない

疲れていると、食欲が落ちてしまうことがあります。しかし、食欲がわかないからといって何も食べずに過ごしてしまうのは一番危険です。前述したように、勉強というのは非常にエネルギーを使う作業です。脳も常にカロリーを消費している状態なので、何も食べずに勉強を続けるのは体にとっても脳にとっても悪影響を及ぼします。食欲がわかなくなってしまったとしても、何かしら食べるようにしましょう。

肌荒れ、肩こり、腰痛

疲れは身体の不調にも現れてきます。肌が荒れたり、肩こりや腰痛など、さまざまな症状が起こる可能性があります。それぞれのケースに応じて対策を行なうようにしましょう。

受験生 疲れた

疲れの予兆

疲れとは、自分のキャパシティをオーバーした時に陥ります。肉体的にも精神的にも自分の限界を超えてしまうことがあれば、それが疲労として現れます。つまり、自分の手に負えないような量の仕事や作業、困難などに直面することが分かった場合、それが疲れの予兆となります。

疲労が起こると体や心に不調が生じ、パフォーマンスが落ちる原因ともなります。疲れの予兆をしっかりととらえ、それを未然に防ぐ、もしくは最小限に抑えられるように対処していくとよいでしょう。

受験勉強に疲れた時のリフレッシュ方法

前述したように、疲れている状態で無理やり勉強を続けても集中力が続かなかったり、学んだことが身につかなかったりします。疲れたときはしっかりと休み、リフレッシュした状態でまた勉強をすることが必要になります。ここでは、疲れを回復させるためのリフレッシュ方法を紹介していきます。

睡眠をとる

疲れを感じたら、まずは睡眠をとるようにしましょう。身体的にも精神的にも睡眠をとることはリフレッシュするために大変重要なことであり、脳も睡眠をとることによって休むことができます。寝不足な状態だと脳がしっかりと働かず、勉強を続けても最大限にパフォーマンスを発揮することができません。たとえ15分や30分のような短い仮眠のような形だとしても、少し睡眠をとることでかなりすっきりした状態でまた勉強に取り組むことができます。

甘いものを食べる

前述したとおり、勉強をすることで脳は大量のカロリーを消費します。脳の疲れをいやすためには、脳のエネルギーを補給することが必要になります。脳の主なエネルギー源は「ブドウ糖」であり、脳が疲れた時にはブドウ糖など甘いものを摂取することが非常に有効です。勉強の休憩時間などにチョコレートやグミ、クッキーなどちょっとした甘いものを食べたりするのもよいでしょう。

運動をする

勉強は長時間座っているため、体の血の巡りが悪くなります。勉強の合間に軽くウォーキングやランニングをしたり、簡単なストレッチをするだけでも血の巡りをよくするのに効果的です。また、運動をして汗をかくことで夜もぐっすりと眠ることができるようになり、疲労回復にもつながっていくでしょう。運動が苦手という方は、まずはお風呂上がりのストレッチなどから始めてみましょう。

目を休ませる

長時間勉強を続けていると、目に疲れが出てくることもよくあります。目の疲れを放置していると、肩こりや頭痛などにもつながっていく恐れがあるので、目の疲れはしっかりとケアするようにしましょう。例えば、休憩時間にはスマホを見ず、数分間目を閉じたり、温かいタオルを当てて目を休めたりすることがおすすめです。

人と話す

一人で黙々と勉強を続けていると、なかなか人と話す機会もなくなってしまうものです。難しい問題や苦手な教科に取り組んでいると、自然とストレスも溜まり、それが疲れへとつながっていきます。そういう時は家族や友達など、誰でもいいので話をするようにしましょう。どんな些細なことでも他人に吐き出すことによって気持ちがすっきりして、切り替えて勉強を頑張ることができるようになります。

音楽を聴く

音楽を聴くことも受験勉強のリフレッシュ方法としては効果的です。クラシックやジャズなどは自然と心をリラックスさせてくれますし、自分の好きな音楽を聴くことで勉強から一度離れ、気持ちを切り替えることができます。最近では「受験応援ソング」のように勉強へのモチベーションを上げることができる曲などもまとめられており、自分の状況を歌詞と重ね合わせられるのでおすすめです。

笑う

笑うこともストレス軽減に大きな効果があるとされています。受験勉強を続けていると、真剣になってしまうことが多く、なかなか日常で笑う機会も少なくなっていきます。家族や友達との会話の中で笑ったり、時間を決めた中で好きな動画やテレビ番組を見て笑うなど、積極的に笑う機会を増やしていくようにしましょう。

受験生 疲れた

受験で疲れやストレスを溜めないために

長期戦となる受験勉強では、日々の疲れやストレスをいかに溜めないようにしていくかが重要です。ここでは疲れやストレスを溜めないために必要なことを紹介していきます。日々の生活の中から意識し、疲れにくい体をつくっていきましょう

生活リズムを整える

規則正しい生活を送り、生活リズムを一定に整えることは疲れにくい体づくりへの第一歩です。受験勉強を続けていると、つい気合を入れて夜遅くまで勉強をしてしまい、その結果、寝不足になったり、次の日に朝遅くまで寝てしまったりとリズムが崩れてしまいます。そうなると疲れが溜まり、体調を崩しやすくなってしまいます。毎日大量のエネルギーを消費する受験勉強では、規則正しい生活を送り、十分な睡眠時間を確保することが大切です。寝不足で脳の働きが悪くならないよう、6~8時間の睡眠は確保するようにしましょう。

しっかり休憩時間を取る

受験勉強中は合格へのプレッシャーや不安からどうしても勉強時間が長くなってしまいがちです。特に、本番の試験日が近づいてくると、より一層その傾向が高まっていくでしょう。「休んでいる場合ではない」と何時間も続けて勉強したくなる気持ちも分かりますが、人間が集中力を保つことができる時間は60~90分程度が限界といわれています。それ以上の長時間にわたって勉強を続けていても、どこか集中力が切れてしまっていたり、100%のパフォーマンスで勉強できていないのです。こまめに休憩を取り、オンオフを分けて効率よく勉強できるようにしていきましょう。

バランスの良い食事をとる

受験勉強において何よりも大切なのは、心身ともに健康な状態でいることです。長期間にわたる受験勉強は、体力勝負でもあります。日々の勉強、そして受験本番にも耐えられる心と体をつくることができるよう、普段から栄養バランスが良く健康的な食事を心がけましょう。前述したように、脳にとってはブドウ糖も大きな栄養素となります。心と体、そして脳のパフォーマンスを最大限に発揮するためにも、日々の食事をないがしろにせずしっかりと摂るようにしましょう。また、夜遅くまで勉強を続けているとおなかが減ってきますが、夜食の食べ過ぎなどは胃腸の不調にもつながりかねないので気を付けましょう。

勉強中の姿勢に気をつける

受験期間はどうしても座って机に向かっている時間が長くなってしまいます。勉強に集中していると、どうしても前のめりになってしまったり、猫背になってしまったり、姿勢が悪くなってしまいがちです。姿勢が悪い状態で勉強を続けると、慢性的な肩こりや腰痛などになりかねないので、注意しましょう。

具体的には、以下のポイントを意識して正しい姿勢で勉強をするとよいでしょう。

・深く腰掛け、ひざは90度になる高さにイスを設定する

・猫背にならないように背筋を伸ばす

・顎を引く

受験生 疲れた

日々の生活からできることを取り入れよう

今回は疲れやすい受験生のために疲れが起こる原因やその対処法、すぐに実践できるリフレッシュ術やストレスを溜めない方法などについてご紹介しました。

受験は多くの人にとってその後の人生を左右する可能性がある大事なイベントです。受験勉強は長期戦であり、いかに本番でいつも通りのパフォーマンスを発揮できるか、勉強してきたことを出し切れるかどうかがカギを握ります。ぜひこの記事を参考に、受験勉強や日々の生活に生かせることがあれば取り入れてみてください。

埼玉県下屈指の入試情報力を誇るスクール21なら、生徒のみなさん一人ひとりに寄り添った、無駄のない受験指導が可能です。受験勉強に関することはもちろん、生徒のみなさんが抱えている不安などについても経験豊富な講師陣がアドバイスをしてくれます。ご興味のある方は、まずスクール21の学力診断やカウンセリングを受けてみませんか?どちらも無料ですので、お気軽にお問い合わせください。