公立校でありながら、埼玉県内で一番の進学校と名高い埼玉県立浦和高校(以下、浦高)。そんな浦高に、スクール21はこれまで2100人以上もの生徒を送り出してきました。何を隠そう、筆者も10年ほど前に、スクール21から浦高合格というコースを歩んだ一人です。今回は、筆者がどのような塾生活・中学校生活を過ごしていたかご紹介しましょう。
埼玉県の公立高校で最も難易度が高い名門? 浦和高校を進学先に選んだ理由
国語 | 数学 | 英語 | 社会 | 理科 | 合計 | |
受検者平均点 | 57.1 | 55.8 | 45.8 | 64.1 | 58.2 | 281.0 |
浦和高校合格者平均点(自己採点) | 85.7 | 72.2 | 76.8 | 94.5 | 90.8 | 420.0 |
※各教科100点満点、数学と英語は学校選択問題
データ出典:埼玉県教育委員会「令和5年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施状況【確定版】」、スクール21「2024年度県立御三家入試完全攻略マニュアル」を元に作成
上記の表は、2023年度の埼玉県の公立高校入試における受検者平均点と、浦高合格者平均点(自己採点)を比較したものです。浦高に合格するには、平均よりも100点以上多くの点を取らなければいけないことがわかりますね。これは大宮高校の理数科に並ぶ高水準ですが、普通科に限れば、文句ナシの最難関だといえるでしょう。
筆者は小学生の頃から勉強ができるほうで、地元の公立中学校に入って最初の定期テストの成績は、学年20位くらい。「ゆくゆくは浦高に行ければいいな、あわよくばそのまま東大に……」なんて、漠然としたビジョンを抱いていた記憶があります。やはり「埼玉県の進学校といえば浦高」というイメージは強かったですね。
あとは親戚に浦高のOBがおり、「頭のいい人がたくさんいて面白かった」という話を聞いていたのも大きかったかもしれません。浦高が男子校であることへの抵抗もなく、「むしろ周りに気を遣う必要がなくてラクそうだな」と感じていました。
とはいえ浦高を本気で目指すとなったら、学年20位では物足りません。そこで私は中学2年生の春期講習というタイミングで、スクール21に通い始めることになります。
浦和高校受験で内申点が低いと不利? 高いと加点される? 定期テストや北辰対策は?
スクール21に入ってよかったのは、勉強の習慣が身についたことでしょうか。もちろん、それまでも自分なりに勉強していましたが、中学校の定期テストは授業のプリントから出題されるなど、一夜漬けで何とかなっていた部分も大きかったのです。
しかし入試問題は形式が違いますので、一夜漬けの暗記だけでは通用しないでしょう。スクール21の授業や宿題で、単元ごとにコツコツと予習・復習することで、私は基礎的な学力を高めていきました。中学2年生の1学期の期末テストで、初めて学年5位に入れたときの嬉しさは今も覚えていますね。
なお、浦高の入試では、学力検査(当日の得点)と内申点(調査書)であれば学力検査が重視されます。内申点が低くても学力検査で逆転する余地はあるということですが、私の場合は、内申点もできるだけ上げておこうと考えていました。
例えば実技教科のペーパーテスト対策は、誰もが手を抜きがちです。だからこそ、少しまとまった時間を取って、ガーッと一気に知識を詰め込む。数学と理科が嫌いだった私からすると、実技教科の勉強が気分転換になっていた気がします。私はこのようなスタンスにより、中学3年間で一度だけではありますが、内申点オール5を取ることができました。
一方、中学3年生から毎月のように受けていた北辰テストについては、過去問題を解いて形式に慣れることが最大の対策だったかもしれません。北辰テストの成績次第では、滑り止めとして併願する私立高校の入試で有利になりますので、テスト当日は、時間配分で失敗しないよう特に注意していました。
浦和高校の合格ライン突破を目指して日々勉強…もちろんスクール21もフル活用!
中学3年生になった筆者は「SU」という、スクール21の浦高や浦和第一女子高校、大宮高校の合格に特化したコースに入ります。同じ中学校の同級生もいれば、隣町から通っているという知らない生徒もいましたが、みんなが自然と打ち解けるのに時間はかかりませんでした。
志望校が共通している仲間、そしてライバルたちと常に肩を並べて授業を受けるのは、勉強のモチベーションを保つのに最適。一緒に北辰テストを受けに行った帰りに、みんなで食事しながら自己採点したこともありました。
運命の合格発表! ネットではなく浦和高校まで結果を見に行った”あの日”の思い出
入試当日、浦和高校の校門前に着くと、スクール21の教室長が激励のため自分を待っているというサプライズが。各教科の合間には、使い込んだスクール21のオリジナル教材を読み返し、「自分なら大丈夫だ」と心を落ち着けたものです。
そこから数日後、いよいよ運命の合格発表。浦高現地まで結果を見に行き、いざ自分の受検番号を目にしたときの言葉にならない感動ときたら……。その場で教室長に電話をかけ、「受かりました!」と親よりも先にご報告したのはいい思い出ですね。
帰ってからは、通い慣れたスクール21の教室で慰労会。教室長がサザンオールスターズの弾き語りをしてくれました。教室長のエピソードばかりになってしまっていますが、それだけスクール21は、生徒と先生方の距離が近かったということです。
中学卒業後に得点開示してみると…合格最低点ギリギリのやばい結果だった!?
何かの手続きのために浦高を訪れたときのことだったと思うのですが、入学前に入試の得点開示をする機会がありました。恐らく国語や英語の記述問題で減点されたのか、自己採点よりも低い点数になっており、「よくこれで合格できたな」と驚いてしまったのが正直なところです……。
ただ、入学後に同級生に聞いてみると、筆者より点数が低くて受かっているケースもちらほら。もしかすると内申点でカバーしていたのかもしれませんが、内申点をアテにせず、入試で高得点を狙うべきだということは間違いないでしょう。
2021年度入試の浦和高校の倍率や偏差値、進学実績は?
筆者の合格体験記は、受験生や保護者の皆さんのご参考になったでしょうか? 最後に、直近の浦高の最新の受験データをご紹介します。
2023年度入試の浦高の倍率は1.43でした。ちなみに、浦高とともに“県立御三家”と称される大宮高校は理数科が2.20で普通科が1.39、浦和第一女子高校は1.30です。浦高がとりわけ高倍率というわけではありませんが、70以上という偏差値が示すように、受験者層は言うまでもなくハイレベル。倍率を見て一喜一憂することに、さほど意味はないでしょう。
また、2023年の進学者数は東京大学が36人、京都大学が9人、一橋大学が19人、東京工業大学が7人、早稲田大学が37人、慶應義塾大学が23人……などなど、さすがの実績。皆さんもせっかく受験するなら浦高に入って、これらの大学を志望してみませんか?
筆者も通っていたスクール21は、県立御三家の合格者数が25年連続ナンバーワンと、浦高に進むための王道だといえます。興味をお持ちの方は、まず無料の学力診断やカウンセリングを受けてみてくださいね。