浦和高校ではどんな部活動が盛んなのでしょうか。浦和高校のことをもっと知るために、ここでは部活動に注目してその種類と実績についてまとめます。
「少なくとも三兎を追え」
浦和高校には「少なくとも三兎を追え」という言葉があります。三兎とは「勉強」、「部活」、「学校行事」のことを指します。「尚文昌武」、「無理難題に挑戦する」という言葉とも合わせて、進学校であっても勉強のみに留まらず部活動などにも積極的に取り組むべしという考えが表れています。
そしてこの言葉は単なるお題目ではありません。浦和高校では実際に部活動が活発で、3年生の冬まで活動する生徒もいるようです。また、学校行事に関しても、「浦高祭」と呼ばれる文化祭、「古河マラソン」と呼ばれる強歩大会が浦高名物となっています。
古河マラソンは浦和高校から茨城県古河市までの50kmを7時間かけて走破するというもの。この日は沿道に集まった保護者や地元住民、OBの方々も集まって生徒たちに手を振るなど、地域を巻き込んだ伝統行事として知られています。
浦和高校の部活動の種類とその実績
浦和高校は進学校でありながら部活動にも力を入れている学校として知られています。
運動部
運動部は陸上、バレーボール、体操、ラグビー、柔道、バスケットボール、剣道、サッカー、弓道、水泳、バドミントン、ボート、テニス、カヌー、ソフトテニス、山岳、野球、オリエンテーリング、卓球の各部があります。
県大会や全国大会に出場する活躍が目立つのは弓道、剣道、水泳、ボート、カヌー、ラグビーなどです。中でもラグビー部は2013年、当時県内最強の評価を受けていた深谷高校を倒して県大会優勝を決め、54年ぶりに全国大会へ出場しました。
また、サッカー部は過去、1950年代半ばに全国高校選手権優勝3回という偉業を成し遂げています。「埼玉県を制する者は全国を制す」とはこの頃に作られた言葉です。
2017年は、カヌー部と弓道部がインターハイに出場しています。
文化部
文化部は、文芸、地学、化学、写真、演劇、グリー、美術、吹奏楽、歴史研究、落語研究、工芸、室内楽、数学、囲碁将棋、生物、物理、英語の各部があります。
文化部の中でも活躍が目立つのはグリー部です。日本では珍しい高校の男声合唱部で、安定して30~50名という人数が揃っている学校もそう多くはありません。2008年の関東大会では金賞を獲得して浦和高校初の全国大会出場を果たし、銀賞を受賞。その後、2015年にも全国大会出場を果たしています。
そして2017年ついに最高位である文部科学大臣賞受賞を果たしました。また物理部では、川越高校、春日部高校の物理部と共同で「3校ロボコン」を運営し、ロボット製作を行っています。
2017年3月には囲碁部が全国高等学校囲碁選手権大会において、団体全国優勝しました。(2年ぶり3回目)
同好会など
浦和高校には、鉄道研究会、クイズ研究会、軽音楽、漢文素読、JRC、哲学研究会といった同好会があり、いずれも部活動に負けない活動をしています。
中でも有名なのはクイズ研究会です。過去35回行われた「全国高等学校クイズ選手権」(日本テレビ主催)では、第25回(2005年)、第26回(2006年)、第35回(2015年)に全国制覇を達成。同番組での連覇は全国初、3回優勝は開成高校とともに最多優勝回数となっています。
また他に、応援団、学校家庭クラブ、広報局として新聞、雑誌、放送、8mm制作などの活動も行われています。
浦和高校のことをもっとよく知るためにも、入学後の学校生活をイメージするためにも、部活動についても注目しておくと良いでしょう。