中学校は義務教育ですから、受験をしなくても中学校へ進学できます。
にもかかわらず、首都圏の小学6年生の6人に1人が中学受験をしているのは、何故でしょうか。
そこには様々な理由がありますが、ここではその理由のいくつかについてご紹介します。
難関大学進学に圧倒的に有利
かつては「大学を出れば就職は保証されている」といっても過言ではありませんでした。ちょうど今の小学生の保護者の方たちの世代は、そうした常識が通用していたと思います。 しかし現在は、この常識は全く通用しません。
少子化の影響と大学の増加によって、大学入学は以前と比べてずっと楽になっています。 しかしその反面、就職においては単なる「大卒」というだけでは優位に立てなくなり、どの大学を卒業したか、どんな資格を持っているかが重要になっています。
結局のところ、「就職に有利なのは難関大学の学生や資格を持っている学生」 という構図は、以前にまして強くなっていると言えるのです。
中学受験を選択する大きな理由は、大学入試、特に難関大学の入試に有利だということです。
おそらく多くの生徒・保護者の方にとって、これが最大の理由だと思います。
では、中高一貫校に進学することで大学入試にどれだけ有利になるのでしょうか。
たとえば東京大学、一橋大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学といった難関大学の合格者数ベスト10に登場してくる 首都圏の高校20校あまりのうち、7割以上が中学受験を実施している学校です。(東京大学合格者数のベスト10に限れば、ランクインしている高校はすべて中学受験を実施している学校です)。
※早稲田大学、慶應義塾大学に関しては、附属校・系属校を除いています。
このように国立私立問わず、難関大学合格においては中学受験実施校、つまり中高一貫校が圧倒的に有利なのです。ではなぜ、中高一貫校は大学入試に有利なのでしょうか。その秘密は授業内容と授業時間数にあります。
授業内容と授業時間数が違う!
入学試験のない公立中学校と異なり、多くの中高一貫校では、中学入試によって学力相応の中学校に入学しているので、入学時点では同じくらいの学力の生徒が集まっています。
そのため、生徒にとってちょうどよい難易度の授業、問題演習によって効率的に学力を伸ばしていくことができます。
つまり、個々の学力差が大きい公立中学校の生徒よりも、学校の授業に対する満足度が高くなるのが一般的ですから、中高一貫校の生徒は、毎日の授業により積極的に取り組むようになるのです。
また、公立中学校では高校入試があるために、本来であれば高校で学習する内容と結びつけて指導したほうが効果的な内容も中学校範囲に留めておかなければなりません。
しかし、中高一貫校では中高3年ずつに区切らず、6年間を自由な区切りで授業が計画できるため、大学入試に向けて効果的・効率的な学習が出来ます。
さらに、6年間、変わらぬ仲間たちと過ごす生活は、大学入試をはじめとした困難に立ち向かっていく上での大きな原動力になるはずです。
長期間、多感な時期をともに過ごした仲間たちとの関係はきっと大人になった後でも続いていくことでしょう。
学校の授業に対して積極的に取り組む姿勢、効果的、効率的な中高一貫校6年間プログラム、そして6年間をともに過ごし、学び合う仲間たち。
大学入試に向けて圧倒的に有利なのは間違いないでしょう。
2019年の大宮国際中等教育学校開校に続き、2021年4月には
いよいよ川口市初の公立中高一貫校、川口市立高校附属中学校が開校しました。
これで、さいたま市、川口市の公立中高一貫校は、市立浦和中も含め、3校になりました。
中高一貫校の6年間プログラム、
先進的な教育が公立中学・高校と変わらない学費で受けられる公立中高一貫校。
大学入試、特に難関大学の入試に有利になるということから、今、大きな注目を集めています。
公立中高一貫校の入試問題は、適性検査型問題とよばれ、
一般的な私立中学の入試問題とは異なる問題形式になっています。
入試問題の攻略には知識だけでなく、深い考察力と思考力、すばやい判断力と情報分析力、
さらにはそれをまとめ、文章に表現する力が必要です。
そのため、一般的な私立中学向けの学習だけでは合格を勝ち取ることは難しいでしょう。
また、浦和中と大宮国際中の入試問題は、
他県の公立中高一貫校と出題の傾向が異なるだけでなく、浦和中で実施される「集団面接」、
大宮国際中で実施される「集団活動」など、両校とも独自の入試が行われています。
そして、川口市立高附属中についても第2次選考で、作文や面接が行われるなど、
本校独自の入試が行われることから、公立中高一貫校を第一志望とする受験生は、
志望校に応じた学校ごとの対策が必要です。
さいたま市立浦和中学校
国公立大学に多くの合格者を輩出する
県内最難関の公立中高一貫校
さいたま市立浦和高校を母体に開校した高校併設型の公立中高一貫校です。「高い知性と豊かな感性・表現力を備えた国際社会に貢献できる生徒の育成」を教育目標に6年間を見通したカリキュラムが組まれ、高校からの入学者とは合流しません。男子40名、女子40名の合計80名募集ですが、例年、東京大学をはじめとした国公立大学に多くの合格者を輩出しています。
さいたま市立大宮国際中等教育学校
新しい校舎・先進的な教育が注目される
県内初の中等教育学校
2019年4月、新しい校舎で新しい学校としてスタートした本校は中学校からの入学者だけで構成される中等教育学校です。 1学年160名と他校の倍の同級生がいることも大きな魅力です。課題探求型学習や双方向型学習の導入、ICT教育の推進、英語による授業が実践され、さらには今、注目の「国際バカロレア」DP認定校を目指しているなど、注目度は増すばかりです。
川口市立高校附属中学校
事業費180億円・最先端の学習環境が注目される
川口市初の公立中高一貫校
2018年、多くの注目を浴びて開校した川口市立高校に、2021年4月、川口市待望の公立中高一貫校が開校しました。埼玉県では4番目の公立の中高一貫教育校となります。全国有数の充実した施設で行われる教育は、6年間の系統的かつ体験的なカリキュラム、科学体験・社会体験・企業訪問など実践的な活動、少人数指導によるきめ細かな授業が行われており、非常に魅力的といえるでしょう。
埼玉県立伊奈学園中学校
広大な敷地、恵まれた施設設備を誇る
埼玉県初の公立中高一貫校
伊奈学園中は2003年4月、埼玉県初の公立中高一貫校として伊奈学園総合高校に併設して開校しました。
中高6年間を踏まえて、中学・高校の連携した授業、学校行事など中高一貫教育のメリットを生かした教育活動を展開する中で、「学力の向上を図る」「豊かな人間性を養う」「健やかな体と心を育てる」を教育目標に、自立し社会に貢献できる人材育成を行っています。
川口市立高附属中合格コース
川口市立高等学校の中高一貫クラスの独特の入試に徹底対応したカリキュラムのコースです。
コースの詳細を見る»浦和中・大宮国際中・伊奈学園中合格コース
浦和中、大宮国際中等教育学校、伊奈学園中にターゲットを絞り、合格に向けての確かな基礎学力を身につける専門コースです。
コースの詳細を見る»