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スクール21入試情報センター所長・宮川由三のGOGO合格Blog

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2013年3月4日

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 昨夜は夜10:30に布団に入った。なかなか寝付けなかった。眠りにつくのに2時間くらい要したと思う。入試の1週間前から起床就寝を入試当日の時間帯に合わせるようにしていたが、どうしても不安になり、11:00を過ぎてもペンを置けなかった。
 今朝は何とか6:00に起きた。試験開始の3時間前には起床しなければならなかったのでギリギリだ。若干の寝不足を感じるものの、体調は悪くない。よし、いける!家を出るのは7:30。時間には余裕がある。身支度を終え、持ち物を再度チェックし、朝食をとる。時間は6:45。念のため7:20にアラームをかけて暗記チェックシートを確認。電車の中で見直すものを確認。
 7:30。家を出る。駅の改札で希美と待ち合わせる。希美も同じ真星高校受験だ。でも希美は私とは違って英語科を受験する。彼女の将来の希望は国際的な場で何かすること(っておおざっぱじゃん?と突っ込んだら軽く怒られた)だ。

「おはよー。」
「おっはー!希美元気だね!」
「トモちゃんこそ。ねえトモちゃん緊張してないの?」
「緊張? するよぉー。でもね、少しわくわくもしている。だってさ、これまでつらいことたくさんあったけど今日までがんばってこられたんじゃない。やっと試せるんだよ!」
「でも、怖くない?試した結果が。」
「うん、正直怖い。でも宮田先生いってたじゃない。怖いからって目の前の現実から逃げるのは良くない。本当に本気で向き合っていたのなら、もし万が一、もちろんそうじゃない方がいいけど、もし万が一結果が×でも自分が取り組んできたことに誇りを持てると思うよって。」
「そうだよね。結果は大事だけど、今日のわたしたちにとっての最優先事項は“今までやってきたことを思いっきりぶつける”ってことだもんね。」
「そう!」
 電車がくる。わたしたちは乗り込む。げっ、こ、混んでる、ギューギューヅメ・・・ウゥー。
 7:55分、電車を降りて改札を抜け、高校へと向かう。20分の徒歩ルートである。たくさんの受験生が駅から離れる方向へと列をなして歩き、一方でたくさんの大人たちがわたしたちとは逆に駅をと向かう。みんなコートを着てマフラーを巻き、手袋をはめ、7割方の人はマスクをかけ、無表情で足早に駅方向へと流れていく。

 学校に着くと、校門の前にはやはり先生方が激励に来てくださっていた。
「先生、何時頃来られたんですかぁ?」
「7:20頃からここに立ってるかな。」
「えー、そんなに早くから・・・大変ですねぇー」
「コラ、僕の心配より今日の試験の心配しろよ!(笑) でもそれほど緊張してないみたいだね」
「今のところは。でもまだわかりません。始まってみないと。」
「よし、教科それぞれの作戦をしっかりと確認してね。知識や技術は十分に身についている。それは僕が保証するまでもなく自分でわかっているはずだ。あとはその力をスムースに出すことだけだ。手順通りに事を進めるように意識すればいい。絶対にいける!」
「ハイッ!」
「よーし、いい表情だ!受かりに行ってこい!」
 先生と固い握手を交わす。手袋をしていない先生の手はとてもひんやりする。でも力強い。これまでの中で最も高い位置で“ハイタッチ”を決め、わたしたちは親指を立てながら踵を返し力強く校舎へと向かった。

 8:45、一般書注意が始まる。試験監督の先生が、試験前後、試験中の注意事項を説明する。8:57、説明は終了し、1教科目の国語の試験開始まで静かに待つ。20分以上も何もせずにじっと待つのは結構きつい。「ソックリ模試」で経験してたがやはりこの時間帯に緊張感が高まる。

『1教科目の国語でどうスタートを切るかが肝心だ。きっと信じられないくらいの緊張を伴ってスタートする。問題文がすんなり入り込んでくる漢字・語句から解答すればよい。あとは自分の作戦を遂行すること。』

 スタートの仕方は決まっていた。受験生というものは、解答欄に解答を埋めるたびに緊張感が遠のいていくものだそうだ。
 国語の問題用紙が配られた。
「でははじめてください。」
 まずページを繰って漢字を確認する5ページ大問2の問1。読み3題と書き2題の計5問。
(1) 採掘の読みはサイクツ、(2) 潤うの読みはウルオ(う)、(3) 排斥はハイセキ、よし、あとは書きだ。
(4) トウカクを表す、「頭角」 (5) 多くの人がキョウメイした、「共鳴」でいい。これで10点確保。
 次に問2から問5の語句に関する問題を解く。すべて問題なく解けたと思う。
 次に、古典、小説、説明文の順に解き、いくつかの長い記述に不安を残しつつも15分を残して最後の作文に移る。
 グラフを見て自分の意見をまとめる問題だ。何度も練習した。8分で書き終え、全体の見直しをして試験終了。

 本番の入試は間の休憩時間が長い。次の数学に備えて自分でまとめた公式ノートを確認する。15分で最後まで見ることができた。数学の問題用紙が配られる。試験開始まであと2分。作戦を確認する。基本的には北辰の時と同じだ。ただし、北辰よりも時間が厳しくなるはずなので時間配分は若干調整した。
 試験が始まった。
 まず大問1の(1)から(7)の計算問題および1行問題に3分かける。2分弱で一通り解答した。残り1分でもう一度解く。すべて同じ答えになった。よし。次に(8)から(11)。ここに7分。

順番に確認していき、短時間で解けそうな2問をまず解答。(9)は難しそうだが手を出す。何かしらできそうだからだ。考え方が間違っていなければ答えはこれでよい。これ以上深追いはしない。(11)はとてつもなく時間がかかりそうなのでいったん飛ばす。残りの2分で初めに解いた2問を見直す。ここまでで10分。
 次は大問2の4問に15分かける。目標は2問に解答すること。しかし、自信が持てたのは(2)の場合の数のみ。あと10分大問2にかけられる。図形の問題は面積だ。根拠はないがこことここが同じになるだろうと推定し無理やり答えを出す。他の2問も推測を踏まえて答え(らしきもの)を出し次の大問3へ。極力空欄は作らないのだ。
 ここまでで37点は確実に得点できたはず。大問3は放物線の問題だ。(1)はできたが(2)はまったく方針もたたず断念。
 最後の大問4は紙を折る平面図形。(1)の証明は最後まではいかなかったが合同条件につながる3つのうち2つまではかけた。少しは部分点をもらえるだろう。(2)は実際に紙を折ってみたらどうなるのかの推測は容易だった。確かな根拠はないが答えは出た。(3)は見当がつかないどころか、問題文の意味すらつかめない。適当に4㎝と書いておく。
 最後の大問の(2)が正解していれば50点は確保できているはず。大問2の推測の入った解答のうちいくつかでも正解していればさらに上がる。43点から60点の間になるはずだ。まずまず予定通りと考える。

 次の社会は記述に手間取った。解答すべきことはわかっているもののうまく日本語で表現ができない。ここにきて今日初めてあわてた。

『試験中あわててる自分に気づいたらいったんその問題と離れるんだ。ほかの簡単に解答できそうなものを選んで解答欄に自信を持って解答を書く。それを何問か繰り返して落ち着いてきたらさっき離れた問題に戻ればいい。』

 いったん公民分野の問題に移り、3問ほどに解答してから先ほどの地理の記述に戻る。多少たどたどしい表現にはなったが何とか書けた。

 その後昼食をはさんで理科と英語をこなし、15:10学力検査が終了した。
 疲労困憊である。

 翌日自己採点をした。先生に記述を見てもらったうえでの点数だ。多少厳しめに採点した部分があるものの5科合計355点。予定を上回っている。問題の難易度は数学が若干簡単だったものの他は昨年並みだろうとのこと。私の数学の自己採点は55点、理屈に合っている。計算通りなら合格しているはず!っと思いたい・・・。どちらにしても「やりきった」という思いがあふれてきた。

 その後の1週間はふわふわした自分の心がどこにあるのかもよくわからない状態で過ごした。いっぱい遊んだ気もするし、まったく遊んでなんかなかったような気もした。なんだかよくわからないうちに発表の前日を迎えた。『発表まであと1日』発表までのカウントダウンは自動的にしていたようだ。